昭和後期こどもの歴史研究会

~こどもは生まれる社会を選べない。生まれた社会に適応するだけである。Byエミール・デュルケーム~ 昭和後期のこどもが育った社会はどういう社会だったのでしょう。 それは、現在のこどもが育つ社会とはどのように違ったものだったのでしょう。 昭和後期に育ったかつてのこどもたちが、現在のこどもたちに、自分たちの育った社会を語り伝えたいと思います。 それが現在のこどもたちの歴史認識となり、彼らが未来を選択していく上での糧となることを願います。お問合せは、info★takuboy.net。★を@にして下さい。

平成の終焉 冷戦後の終焉

小学校では、おじいちゃん・おばあちゃん世代が第二次世界大戦中のこども体験を語ることは歓迎されます。 そのため、私は臨時的採用教員の面接で、「冷戦時代のこども体験を語りたい」と述べたことがあるのですが、面接者からたちまち変な目をされました。 …

必要なのは授業研究だけではない

私が博士後期課程の指導教員を探していた頃、神戸の私立大学で教授をしていた大塚英志さんにメールを送って返事をいただいたことがあります。 「1970年代こどもの実態論を研究したいのですか。先行研究は阿部進さんですね。ただ、世代論では博士論文は書けま…

変化の遅い現代この40年時間が停止

国立科学博物館が、カラーネガフィルムを未来技術遺産に登録するそうです。 朝日新聞9月6日付け夕刊「素粒子」でも、「白黒時代の記憶もそう遠くはないのに、アナログ人間ももはや遺物か」と論評されています。 昭和40~50年代の文化が無視・軽視されること…

映画を製作して観たいけど

先日教え子に「先生のつうしんぼ」を見せた時も、趣旨が通じていないな、と感じていました。 「この映画に出て来る子役たちは先生と同い年」と言っていたものが、こどもたちには「先生はこどもの頃子役をしており、先生が子役として出演している」と取られて…

昭和40~50年代のこどもの文化を伝えるためには

前記事の事務長の文章を読み、今までの活動を振り返ると、今のところ、本会の趣旨が今のこどもたちに浸透していないと感じています。昭和後期のこども文化のバトンを受け取れる場作りをしたいのですが、試行錯誤中です。 全国各地で児童映画の上映会を実施し…

次代に渡すバトン

朝日新聞8月27日(日)付けに、「平成とは」という記事が掲載されています。 「次代へ渡し損ねたバトン」 「時代を語り 刻む意義」 「さらば『昭和』若者は立った」 「少子高齢化・格差・非正規雇用。20代官僚らは、危機感をネットで発信した」 「分かってい…

現代っ子が性に目覚めていることを隠すために

埼玉県男女共同参画センターで、角田聡美他『ブルマーの社会史-女子体育へのまなざし』青弓社2005年と山本雄二『ブルマーの謎-<女子の身体>と戦後日本』青弓社2016年という2冊の本を手にしました。 借りる時に多少司書の目が気になる本ではあるのですが…

愛玩は室内で

私の勤務校の5年生が、近視の眼鏡を掛け始めました。 野球少年で、決してガリ勉をするような子ではありません。 1980年代に、裸眼視力が1.0未満の小学生は、20%前後で推移していたそうですが、2007年以降この10年間は30%前後で推移しているそうです。 電車…

合宿に参加して

本会代表執筆 甥っ子とよく遊ぶのですが、障子を破ったり、ベランダの外へホースの水をかけたり、いたずらばかりしています。本会の代表を務めているとおり、こどもは好きですが、本音ではどう接していいのか悩んでいました。もし教員になった時、学級崩壊を…

教員志願者の合宿

10日から12日まで、京都で臨時的採用教員の合宿がありました。 実践報告をしたところ、昔から私のことを知っている人が、私の成長を感じると言って下さり、恐縮しているところです。 そうして今回は、本会代表が初めて一泊しました。 これを契機に、新しい人…

あったのになかったかのよう

早稲田大学演劇博物館で開催中の、「テレビの見る夢 − 大テレビドラマ博覧会」を見て来ました。 1970年代~80年代前半を、テレビドラマ黄金期と言うそうですね。 同感です。 「熱中時代」を写真3枚で取り上げていました。 2000年代までの展示を、会場の部屋…

山中恒『現代子ども文化考-「子ども」に寄り添って-』辺境社2017年を読んで

山中さんは、最近公立小学校に呼ばれて、4・5・6年生250人を前にして4・5時間目の授業をしろと言われたそうです。 こどもたちを前に、山中さんがこどもの頃自分をいじめた奴に死んで祟ってやろうと思ったというお話をされたそうです。 すると、男の子たちか…

朝日新聞よ お前さんは男女・女男を作りたいのか

6月27日付け同紙経済面に、「おもちゃもジェンダーフリー」「多様性 親世代が意識」という記事が掲載されました。 「男の子にも人形」「女の子にもプラモ」だそうです。 男の子にはお世話人形を与えるそうです。 「男の子なのに、女の子のおもちゃで遊んで」…

エミール・デュルケームの社会実験

先日新座市立野火止公民館での上映会に見えた方が、本会に対して「仕事・保障・仲間」を強調されました。 16ミリ児童映画復活運動をしていて、孤立することを危惧されたのだと思われます。 ウィキペディア「社会化」から、「社会化の規範性」を引用してみま…

塩田武士『罪の声』講談社、2016年を読んで

グリコ・森永事件の脅迫電話に登場した男児が誰であるかを追うフィクションです。 青酸入りのチョコレートがスーパーマーケットに撒かれたことで、我が子が被害者になることを恐れた主婦たちが、テレビの情報番組を頼りにするようになったそうです。 浜井浩…

どこかで聴いたことがある曲

先日、私の勤務校で、担任に連絡があり中休みに3年生の教室に行きました。 雨が降っていて、こどもたちは電子オルガンで遊んでおり、それとは知らない私は電子オルガンのコードに足を引っ掛けてしまいました。 「何か弾いてよ」とこどもたちにせがまれました…

童心ロマン主義

ある牧師さんが、附属小学校でもキリスト教を教えたことがあるそうです。 小学生に教える時は、実物を示すことを重視し、花の実物を見せたそうです。 そう言えばありました。 「熱血あばれはっちゃく」のOPで、3代目桜間長太郎・荒木直也くんがサッカーゴー…

人工衛星飛んだ

脚本家の三谷幸喜さんが、朝日新聞に連載中のコラムで、ご自身が小学校4年生の時のこどもの遊びについて述べていらっしゃいました。 ・「人工衛星」~10人ほどで円陣を組み、手を繋いでぐるぐる回る。「人工衛星、人工衛星、飛んだ!」と叫んで、一斉に手を…

環境問題

6月7日(水)、NHKの「ガッテン」で、1980年夏の小学校の体育館での日焼け大会の景色と、2015年夏の海水浴場の景色とが比較されました。 2015年夏の海水浴場では、人々がTシャツを着て水遊びに興じていました。 2014年夏、私が小学校で水泳の補助の仕事をし…

北村充史『テレビは日本人を「バカ」にしたか?-大宅壮一と「一億総白痴化」の時代-』平凡社、2007年を読んで

民間テレビが、娯楽番組でやらせを行うのは、「電波少年」に始まることではないようです。 1956年11月3日、日本テレビが早慶戦の早稲田側応援席にスタッフを潜入させ、慶応の応援をさせてみたのが、その端緒だったようです。 すぐさま、評論家の大宅壮一さん…

「先生のつうしんぼ」上映会実行

5月29日(月)に行いました。 今回の企画には、二つ新しい点があります。 一つには、平日に実行したこと。 もう一つには、私の昨年の勤務校の学区にある公民館で実行したことです。 事前にチラシをポスティングするなどしたら、昨年の私の教え子8人(5年生、…

4月30日の上映会を振り返って

こどもが積極的には来てくれませんね。 自分が知っている作品と作風が似ても似つかず、自分の周囲で作品に対する評判もない、というのでは、わざわざ出向いて見る気にはならないのでしょうね。 4月30日、上映が終わった後に中学校で英語を教えるSさんが「こ…

「懐かしさ」と「現代」の狭間で

本会の事務長が企画した上映会が、ふるさと新座館で開催されるので、29日から30日にかけて埼玉県へ行きました。29日のバーベキューは、屋外の爽やかな気候の中での食事で、遠足の時のお弁当の時間を思い出し、気分は良かったです。教員採用試験の勉強会のバ…

「懐かしい」では終えないために

4月29日、埼玉県の荒川沿いの彩湖・道満グリーンパークで教員採用試験の勉強会のバーベキューがあり、東海地方在住の代表をお呼びしました。 初夏の一日、川辺の風に吹かれながら、午前中からの酒に酔いしれました。 翌30日、ふるさと新座館で「先生のつうし…

テレビで育った仲

NHKテレビで、「子のつくお名前特集」を見ました。 街頭で、「子」の付く女性名についての印象を現在の若者に尋ねたところ、「ダサい」と男性が、「『子』の付かない名前に憧れていました」と女性が答えていました。 2016年の命名ランキングの女児第5位に「…

『先生のつうしんぼ』上映会を開きます

・2017年4月30日(日)午前9時 ・新座市立野火止公民館(ふるさと新座館)講義室3 ・入場無料 ・直接会場に見えても構いませんが、この記事をご覧になって見える方は、事前にご連絡をいただければ幸いです。

徒党

春日部市中央公民館に、「校庭に東風吹いて」を見に行って来ました。 間違えて春日部市民文化会館に行ってしまい、少し遅れてしまいました。 場面緘黙の小学校3年生の女の子を主人公にしています。 クラスでインコを飼っていて、誤ってそのインコを逃がして…

平和な時代の平和運動

3月19日(日)、NHK-BS第1放送で、ある女性がこどもたちにヒップホップの指導をしている話が紹介されていました。 最後にその女性が、マイクに向かってヒップホップの精神を説明し、ヒップホップを通じてこどもに何を伝えたいのか語っていました。 「平和」…

河原和枝『日常からの文化社会学-私らしさの神話-』世界思想社2005年を読みました

基本はゲオルク・ジンメルなのですね。 ファッションは「常に過去と現在の分水界に立ち」「他の現象には稀にしかないほどに、強烈に現在の感情を与える。」 今のこどもたちは、分水界の向こうの過去を知りません。 現在の感情を抱くことに、優越や安心を感じ…

あさま山荘45年

3月9日(木)、BS朝日で、「あさま山荘45年」を見ました。連合赤軍の関係者は、自殺した人や病死した人を別にすれば、まだ漸く老境に達した年頃なのですよね。 何せ私はまだ幼稚園の年少でしたので、遥かに古い事件のように思えます。 赤塚不二夫「天才バカ…