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昭和後期こどもの歴史研究会

~こどもは生まれる社会を選べない。生まれた社会に適応するだけである。Byエミール・デュルケーム~ 昭和後期のこどもが育った社会はどういう社会だったのでしょう。 それは、現在のこどもが育つ社会とはどのように違ったものだったのでしょう。 昭和後期に育ったかつてのこどもたちが、現在のこどもたちに、自分たちの育った社会を語り伝えたいと思います。 それが現在のこどもたちの歴史認識となり、彼らが未来を選択していく上での糧となることを願います。お問合せは、info★takuboy.net。★を@にして下さい。

教育の不易と流行

「教育の不易と流行」という言葉があります。

1996年7月19日、中央教育審議会第15回答申が打ち出した言葉です。

しかし、何が不易にえり分けられて存続させられ、何が流行にえり分けられて廃止されたでしょうか。

一つに、小学校の鼓笛隊があると思います。

70年代の小学校では、鼓笛隊を実施することが多かったです。

夏休みも終わりに近付くと、来る日も来る日も鼓笛隊の練習をさせられ、9月下旬の運動会では、午後一番に当てられました。

運動会だけではなく、市民祭りや、春・秋の交通安全パレード(1970年頃に激化した“交通戦争”に対応したものでしょう)にも出番がありました。

私が通った小学校では4年生から鼓笛隊があり、6年生までの3年間で計20回以上出動があったと思います。

しかし、21世紀に入ってから、鼓笛隊を廃止する小学校が続出。

5月に移り、新学年から練習時間もあまり取れない運動会の午後一番でも、鼓笛隊が表現活動に置き換えられたりしています。

体育と音楽の結合は軍隊式を招く、という意見もあるでしょう。

4時間目に練習をして、できた学級から給食を食べていいという指導を酷に感じた人もいるでしょう。

とは言え、「暖かい部屋で勉強していなさい」と言わんばかりの現代の小学生は、どこに「小学校ならでは」を感じたらいいのでしょうか。

国語や算数の反復練習なら、学習塾でもできます。

学力向上なら学習塾の模擬試験のほうがよほど正確に偏差値を打ち出してくれますし、学力低下ならよほど誠実に学習塾が補習してくれます。

小学生の感性でなければ得られないことは、学力以外のことにあります。