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昭和後期こどもの歴史研究会

~こどもは生まれる社会を選べない。生まれた社会に適応するだけである。Byエミール・デュルケーム~ 昭和後期のこどもが育った社会はどういう社会だったのでしょう。 それは、現在のこどもが育つ社会とはどのように違ったものだったのでしょう。 昭和後期に育ったかつてのこどもたちが、現在のこどもたちに、自分たちの育った社会を語り伝えたいと思います。 それが現在のこどもたちの歴史認識となり、彼らが未来を選択していく上での糧となることを願います。お問合せは、info★takuboy.net。★を@にして下さい。

上映会を振り返って

 昭和後期こどもの歴史研究会が主催の上映会は、今月の8月5日に福島市野田児童センターにて2回目を迎えることになりました。

 最初に企画した段階で、上映する作品の候補がいくつか挙りました。本会の趣旨にふさわしいか? その映画が今でも貸し出しができるか? など話し合いをした結果、「ガキ大将行進曲」を選びました。第1回の上映も第2回の上映も「ガキ大将行進曲」しかないという思いでした。第2回上映会は、野田児童センターをはじめ、いろんな方のご協力があり、来場者が100名に達したことを嬉しく思います。ありがとうございました。

 野田児童センターの上映会は、仕事の都合で、僕は参加できませんでした。参加はできなかった分、チラシの作成や、運営準備に係ってきました。チラシは、当初、色彩を抑え、こどもが遊んでいる姿をシルエットにして、懐かしさを前面に打ち出しました。しかし、それだと、昔こどもだった大人に訴求力があっても、現役のこどもたちには伝わらないと考えました。色鮮やかにして、ワクワクするチラシにしました。お母さん、お父さんが、こどもだった頃が体験できる!と、チラシで謳いました。

 今では珍しくなった16mmフィルムの映写機での上映は、大人には昔懐かしい、こどもには、逆に新鮮だったのではないでしょうか。16mmフィルムは、奇麗な画質では味わえない独特の質感や雰囲気があります。学校や公民館などで活発に行われた16mmフィルムでの児童向けの上映会を、この時代に上映できて、こどもたちとも交流ができたことは、とても意義がありました。

 70年代中盤生まれの僕ですが、こども時代、「ガキ大将行進曲」を観たことがありませんでした。こども時代に観ておけば良かったと悔やみますが、上映会がそれほど活発ではない地域だったためこればかりは仕方ありません。初めて全編を観たのは、今年5月の上映会で主催者として参加した時でした。観た事がない映画だったものの、こども時代の感覚が蘇ってきたようで、まるで昔観たことがあるような錯覚を覚えました。映画の空気感が、埋もれていた僕の小学生時代の記憶と共鳴したのでしょう。河原で手作りの小屋を作り秘密基地にしたり、こども同士の世界で、真剣に遊んだり、勝負したり、まさに昭和40年代~50年代のこどもたちの情景が、真空パックされている映画です。

 「ガキ大将行進曲」は古い作品でも、今のこどもたちにも好評だったことを考えれば、「新しさ」「古さ」にとらわれてはいけないと考えました。それに昭和時代のこどもたちでも平成のこどもたちでも、いつの時代でも変わらない共通点もあるのだと気付きました。

 

2015年8月10日(月)代表者執筆