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昭和後期こどもの歴史研究会

~こどもは生まれる社会を選べない。生まれた社会に適応するだけである。Byエミール・デュルケーム~ 昭和後期のこどもが育った社会はどういう社会だったのでしょう。 それは、現在のこどもが育つ社会とはどのように違ったものだったのでしょう。 昭和後期に育ったかつてのこどもたちが、現在のこどもたちに、自分たちの育った社会を語り伝えたいと思います。 それが現在のこどもたちの歴史認識となり、彼らが未来を選択していく上での糧となることを願います。お問合せは、info★takuboy.net。★を@にして下さい。

こどもの貧困

第2回東大手サロンに参加しました。テーマは「生活困窮者支援をふり返る」です。生活困窮者へ精力的に相談・支援している方がゲストで、貴重な体験談や、団体の運営方法など聞くことができ、有意義な時間でした。本会の趣旨に沿って、このブログを書くとしたら、こどもの貧困についてでしょうか。

こどもの貧困の現場を直接関わったわけではないので、あくまで印象ですが、昭和後期の頃と現代と比べて、こどもの貧困も多くなったのではと感じてます。統計資料に当たったら、思った通りの推移でした。

内閣府の平成27年版 子ども・若者白書にも、「子供の相対的貧困率は1990年代半ば頃からおおむね上昇傾向」とあります。ウィキペディアの「子どもの貧困」の項でも、生活保護受給の子どもも1990 年代後半から少しずつ増加していると書かれています。もちろん、統計は平均的な傾向を表す指標ですので、個々の現場とは多少違っていることはあると思いますが、それでも、こどもたちの環境の変化は、90年代後半が分岐点になるのではと考えています。昭和後期の時代は、格差が今ほど広がっておらず、中流家庭が多い平和な時代だと言えます。

捕捉ですが、生活保護に関しては、一時期、マスメディアで不正受給者に関する報道が大きく行われました。それにより偏見が増し、生活保護を申請するのが恥ずかしいことだと思い、本来支援が必要な方が生活保護を受けられない状況になっているそうです。

「こどもの貧困」は、お金がないというだけだけに留まらず、「こども文化の貧困」も挙げられると思います。「あばれはっちゃく」や「ケンちゃんシリーズ」のような実写の児童向けドラマが作られず、こどもたちが創意工夫して遊ぶことができる原っぱも減少し、あらゆる事象で「夢多きこども時代」を奪っていく環境が進んでいる状況です。