『先生は一年生』その3 「隠し砦の七悪ガキ!」(1982年2月10日放映)
4年4組のこどもたちが、隠し砦を作っていることが学校で評判になります。
しかし教員たちは、「僕は教師だから、危険なことは望まない」という姿勢。
保護者達も、危険なことは望みません。
円は、保護者達を説得しました。「あなたは、こどもの頃、隠し砦を作りませんでしたか。」
「そう言えば、ガキの頃、作ったような気がする・・・」と保護者達の意見が一致し、めでたく隠し砦は公認となります。
しかし、別の問題が発生しました。
紅茶を差し入れする母親や、「これじゃ、雨漏りする、どけ」と釘や金槌を持ち込む父親が現れたのです。
これでは、隠し砦の意味がありません。
こどもたちは、円に隠し砦の場所を教えたことを後悔しました。
校長が、「水車はバランスよく水に浸かっているから回転する。教師が隠し砦に関わるのは、こどものことにのめり込み過ぎ。こどもたちにも、踏み込まれたくない部分がある」との見解を示しました。
こどもたちは、親や教師に踏み込まれた隠し砦を放棄し、円にも内緒の隠し砦を再建したのでした。
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人間は、こども期を脱すると、童心を忘れてしまいます。
「危険だからやめさせろ」とか、「見守って、快適な環境で遊ばせろ」とか言うのは、童心を忘れた<大人>が言うことであって、童心を捨てる気のない私には到底承服できません。