昭和後期こどもの歴史研究会

平成時代の社会変化で、その直前の昭和後期こどもの歴史は忘れられています。お金にならないため、企業も投資したがりません。人間の幸福感の問題として、昭和後期のこどもの文化を、現在のこどもたちに伝えていく努力をしたいです。昭和後期のこどもの文化に幸福を感じる現在のこどもを、一人でも育てられたら嬉しいです。

改造人間

私の勤務校の2年生が、国語の授業で物語を創作しました。

N君という男の子が、渡されたフォーマットに「親友と住んでいる」と設定を書きました。

今時のこどもにしては、友情に厚いですね。

そうして、N君の机の下に鉛筆が落ちているのを発見し、「落ちていたよ」とN君の机の上にその鉛筆を載せました。

するとN君は、その鉛筆を見るなり、「変態!」と言って弾きました。

鉛筆を拾って見てみると、キティーちゃんの絵が描いてありました。

隣の女の子の鉛筆だったのです。

思わず、心の中でN君に拍手を送りました。

男の子が、女の子向けの鉛筆を持っていたら、変態だと言うのですよね。

現代の個性・多様性教育では、「女の子の心を持った男の子は多様性の象徴」と称賛されるところでしょう。

先日も、このブログで「男の子向けのお世話人形」「女の子向けのプラモデル」を紹介しました。

N君は、個性・多様性教育に洗脳されていないと言えます。

ジェンダーフリーの立場に立つ女の先生が、N君の発言を聞いたらきっとN君を叱責することでしょうね。

「変態」という下品かつ差別的な言葉を使ったことに対してではありません。

心の中に男女の敷居があることに対してです。

私の勤務校の方針で、N君に対しても「Nさん」という言葉が使われています。

「Nさん」の心の中にあったごく自然な男女の区別を、人工的に改造して何になるのでしょうか。