日本型衣生活
テレビのルポルタージュによれば、小学校の卒業式で、女の子は袴、男の子も羽織が普及しているそうですね。
私の勤務校の卒業式もそうでしたが。
特に男の子は、旧来おしゃれには無頓着なものであり、母親主導のおしゃれ教育は言ってみれば生活水準の質的向上なのでしょうか。
「失われた20年」と言いながら、従来世代を圧倒するような「質的向上」がどこから出て来るのかは不明です。
バブル時代、大学生だった私は、「今の日本は豊か過ぎる」と述べたものですが、この意見にぽかんとする人たちが少なくありませんでした。
ぽかんとした人たちは、永遠にバブルを続けたかったのでしょうね。
バブルというものが、人間の根源的な物欲を捉えており、バブル時代のシャワーを浴びた母親が、永遠にバブル時代を卒業できないままでいる可能性はありますよね。
農林水産省が、1975年の食生活を「日本型食生活」と命名してモデル化しようとしたものを、国民がこれを無視して食生活を変化させていったのと原因は同じであるかもしれません。
こども文化も、1975年をモデル化させてみたいものです。