社会変化は天気か
先日、勤務校の離任式があり、その後飲み会がありました。
教務主任が、「教育における不易と流行」について言及されていました。
本会の基本的な研究課題です。
不易と流行の選別基準についての視点が欲しいと思いましたが、「捨てるものは捨てていい。変化を恐れてはならない」と仰るに留まりました。
しかし、ここで注目すべき点は、変化というものがまるで自然現象のように捉えられている点です。
朝日新聞で読んだことがあるのですが、竹中平蔵さんが小泉時代に「グローバル化は現象ではない。ファクトである」と述べ、人間としてはこれに適応するしかないかのような捉え方をされていました。
が、最後には「グローバル化は人々が豊かさを求めた結果である」と述べ、グローバル化の原因が人々の豊かさ願望の結果であることを認めていました。
現在起きている変化の多くは、1980年代に源泉がある場合が多いと思われます。
現在のこどもたちに、変化が起きる前の社会を教えることが大事です。
自分の生まれた社会を、客観的に見詰められるようにしなければなりません。