昭和後期こどもの歴史研究会

平成時代の社会変化で、その直前の昭和後期こどもの歴史は忘れられています。お金にならないため、企業も投資したがりません。人間の幸福感の問題として、昭和後期のこどもの文化を、現在のこどもたちに伝えていく努力をしたいです。昭和後期のこどもの文化に幸福を感じる現在のこどもを、一人でも育てられたら嬉しいです。

嫌なこと

昭和後期の学校関係者は、「教育目的を達成する」ため、子供によく暴力を振るったと思います。

しかし、1990年代に入ってから、学校教育の目的が「一人一人の成長を支援する」ことに変わり、学校関係者が子供に対して暴力を振るうことはなくなりました。

子供としても、学校教育を受ける目的が自分のためになったのですから、学校で「嫌なこと」に耐える必要もなくなったのです。

「教育目的を達成する」ために学校教育を受けた世代か、「一人一人が成長する」ために学校教育を受けた世代か、大人になってから世代別に分かれて集会をしてみると傍から見て一目瞭然になると思います。

前者は、人間関係の縛りが堅く見えるのではないでしょうか。

後者は、人間関係の縛りが緩く見えるのではないでしょうか。

具体例を挙げれば、前者は「明日5時に集合、他の人も都合を付けて来るのだから時間厳守」とするところを、後者は「明日5時“頃”に集合、人それぞれ都合があるのだから、自分の都合を片付けてから」とするのではないでしょうか。

「嫌なこと」でも教育目的のために子供に強制をする学校教育と、教育は自分のためであり「嫌なこと」は必要ないとする学校教育とでは、そのような開きが出ると思えるのです。