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昭和後期こどもの歴史研究会

~こどもは生まれる社会を選べない。生まれた社会に適応するだけである。Byエミール・デュルケーム~ 昭和後期のこどもが育った社会はどういう社会だったのでしょう。 それは、現在のこどもが育つ社会とはどのように違ったものだったのでしょう。 昭和後期に育ったかつてのこどもたちが、現在のこどもたちに、自分たちの育った社会を語り伝えたいと思います。 それが現在のこどもたちの歴史認識となり、彼らが未来を選択していく上での糧となることを願います。お問合せは、info★takuboy.net。★を@にして下さい。

テレビで育った仲

NHKテレビで、「子のつくお名前特集」を見ました。

街頭で、「子」の付く女性名についての印象を現在の若者に尋ねたところ、「ダサい」と男性が、「『子』の付かない名前に憧れていました」と女性が答えていました。

2016年の命名ランキングの女児第5位に「莉子」が入っていることを理由に、「子」復活の兆しとも言っていましたが、最近の女児に「子」を付けるにしても、音感を重視してたまたま「こ」という音が最後に来て、「子」という漢字を当てたもののように思えます。

意味を考えて「子」を付けているのかは疑問であると言えます

「子」 の付く女性名が激増したのは1900年前後で、ピークは1945年、その後1957年には早くもランキング10位圏内に「美」が現れているそうです。

「子」 の付く名前は、20世紀前半の名前であり、本会が研究対象にしている昭和後期には、既に衰退過程にあったのですね。

「子」 以外の名前を付けるのは、テレビの影響が大きいそうです。

テレビを見て育った世代が親になった1980年代からそういう命名が増えたそうです。

テレビ番組のキャラクターを見ているうちに、「こんな名前もいいな」と思えるそうなのです。

赤ちゃん命名研究家が、男児に「翔太」と命名するのは、テレビで育った親だと述べていましたが、これは女児にも該当しているのです。

私が学部学生だった1988年、ゼミの指導教員が「テレビが子供に与える影響はほとんどないという研究結果が出ている」と仰っていました。

その研究の着眼点がどこであったのか疑問に感じます。

北村充史『テレビは日本人を「バカ」にしたか?―大宅壮一と「一億総白痴化」の時代』平凡社、2007年を読み返してみたいと思います。