従来型は束縛である
夕方、複合商業施設にあるベンチに座り、アイスコーヒーを飲みながら青少年の服装を眺めていました。
中学校1年生のサッカー部員たちは、スラムダンクのようなゆるゆるだぶだぶを着用しており、スラムダンクの時代から30年近くファッションが変化していないことに驚かされます。
スラムダンクの時代と言えば、ソ連が崩壊し、アメリカのクリントン大統領が北朝鮮の核に対して「対話と圧力」政策を始めた頃ですよね。
校内暴力が印象に残る私としては、中学生・高校生たちがゆるゆるだぶだぶの私服を着ると、かつての中学生・高校生たちが制服や体操着をゆるゆるだぶだぶに改造し、力を誇示した景色を思い出してしまいます。
しかし、同席した友人は、服をゆるゆるだぶだぶにする目的が当時とは違うと言います。
1990年代以降のゆるゆるだぶだぶは、力を誇示することが目的ではなく、型にはまった従来型ファッションを崩すことが目的であると言います。
キラキラネームも、型にはまった従来型の命名を崩すことが目的でしょうね。
もし私にこどもが生まれるとしたら、昭和後期の従来型ファッションを崩すことがかっこいいとする流行が終わってからの時代にしたいものです。
その後通過した大学生たちは、一人もゆるゆるだぶだぶを着用していませんでした。
むしろ窮屈そうでした。
13歳と20歳では、どちらが正確に流行を反映しているのでしょうか。