昭和後期こどもの歴史研究会

平成時代の社会変化で、その直前の昭和後期こどもの歴史は忘れられています。お金にならないため、企業も投資したがりません。人間の幸福感の問題として、昭和後期のこどもの文化を、現在のこどもたちに伝えていく努力をしたいです。昭和後期のこどもの文化に幸福を感じる現在のこどもを、一人でも育てられたら嬉しいです。

愛玩は室内で

私の勤務校の5年生が、近視の眼鏡を掛け始めました。

野球少年で、決してガリ勉をするような子ではありません。

1980年代に、裸眼視力が1.0未満の小学生は、20%前後で推移していたそうですが、2007年以降この10年間は30%前後で推移しているそうです。

電車の中でも、駅名表示を見る時に目を細くする小学生が目立ちます。

勉強のし過ぎが原因でないのなら、ゲームのし過ぎが原因だろうか、と一般的には考えられます。

しかしそれであるならば、ゲームがこどもの遊びに定着してから30年が経過するわけですから、「眼鏡を掛けた小学生は遊びが好きな子」というイメージが定着していてもおかしくありません。

昨夜、TBSで「生命38億年スペシャル―人間とは何だ」で興味深い説が提唱されていました。

中国のこどもは90%が近視であり、大学の入学式では新入生の全員が近視の眼鏡を掛けていた、というケースも報告されているそうです。

近視は眼球の奥行きが長くなる病気である、という捉え方をして、鍼で眼球の血行を促すという治療も行われているそうです。

近視の原因として考えられているのが、日光浴の不足。

中国では大気汚染が深刻で、こどもを外に出さない傾向があるそうです。

日本でも、オゾンホールが言われるようになってから、日光浴を忌避する傾向がありますよね。

野球少年であっても、小麦色が良しとされていた時代ほどには、外に出ていない可能性があります。

「美白」な小学生が近視の眼鏡を掛けていたら、勉強をしているにせよ、ゲームをしているにせよ、居場所は常に温かい室内であるように見えます。