昭和後期こどもの歴史研究会

平成時代の社会変化で、その直前の昭和後期こどもの歴史は忘れられています。お金にならないため、企業も投資したがりません。人間の幸福感の問題として、昭和後期のこどもの文化を、現在のこどもたちに伝えていく努力をしたいです。昭和後期のこどもの文化に幸福を感じる現在のこどもを、一人でも育てられたら嬉しいです。

男女の違いが消えることはない

私の勤務校で卒業式が行われました。

卒業生が、一人ずつ将来の希望を述べるのですが、女の子ならデザイナー、薬剤師、保育士…。男の子なら、正社員、一家の大黒柱、マイホームを持つこと…。

女の子は美の追求や弱者を癒すことに関心が高く、男の子は経済的自立に関心が高いことが分かりました。

従来世代と変わりません。

しかし、私が勤務する自治体は、大変男女共同参画に熱心なのですよね。

土木作業員になりたい女の子や、美容師になりたい男の子が育っても不思議ではないのですが。

1986年の男女雇用機会均等法施行、1989年の学校における体育の男女共修化など、昭和末期以来男女の壁をできる限り薄くする政策が積み重ねられています。

しかし、そうした育て方をしても男女の違いは従来世代と変わらないわけですから、「男らしさ・女らしさは“隠れたカリキュラム”の結果だ」とするジェンダーフリー運動の批判は当たらないように思えます。